クリニックのホームページを新しく制作するとき、「どのようなページを用意すればよいのか」「何ページくらい必要なのか」と迷うことはないでしょうか。
トップページ、医院案内、医師紹介、診療案内、診療時間・アクセスなど、一般的なクリニックのホームページには共通するページがあります。
しかし、これらをすべて用意すれば、必ず使いやすいホームページになるわけではありません。
例えば、一般内科を中心とした地域密着型のクリニックと、複数の専門外来や検査を行うクリニックでは、患者さんが求める情報も、適切なページ構成も異なります。
大切なのは、ページを何枚作るかではなく、患者さんが必要な情報に迷わずたどり着けるように設計することです。
そのために役立つのが「サイトマップ」です。
この記事では、クリニックのホームページに必要な基本ページを整理するとともに、具体的なサイトマップの構成例、クリニックの特徴に合わせた構成パターン、実際のホームページ事例を紹介します。
これから開業する先生はもちろん、既存ホームページのリニューアルを検討している方にも参考にしていただければ幸いです。
1.クリニックのホームページは「ページ構成」から考える
ホームページを制作するとき、最初に気になりやすいのはデザインです。
「清潔感のあるホームページにしたい」「親しみやすい雰囲気にしたい」「スマートフォンでも見やすくしたい」など、見た目についての希望は比較的イメージしやすいものです。
しかし、デザインを考える前に整理しておきたいのが、ホームページ全体のページ構成です。
例えば、患者さんが「自分の症状を診てもらえるのか」を知りたい場合、診療案内に必要な情報が掲載されていなければ、受診を判断できません。
また、診療内容が詳しく紹介されていても、診療時間や予約方法が分かりにくければ、患者さんにとって使いづらいホームページになります。
重要なのは、医院側が伝えたい情報を並べることではなく、患者さんが何を知りたいのか、その情報をどこに配置すれば見つけやすいのかという視点です。
その設計図となるのが「サイトマップ」です。
サイトマップとは?
サイトマップとは、ホームページにどのようなページがあり、それぞれがどのようにつながっているかを整理したものです。
ホームページ制作では、ページの階層関係を一覧にした「サイト構成図」を指すことが一般的です。
なお、SEOの分野では、検索エンジンにURLを伝えるための「XMLサイトマップ」という言葉も使われます。
この記事で扱うサイトマップは、主にホームページ制作時に考えるページ構成図です。
サイトマップを事前に作成しておくと、必要なページの漏れや重複を防ぎ、制作会社との打ち合わせも進めやすくなります。
2.クリニックのホームページに必要な基本ページ
まずは、多くのクリニックで検討したい基本ページを整理します。
① トップページ
トップページは、ホームページ全体の入口となるページです。
医院名や診療科目、クリニックの特徴を伝えるだけでなく、診療時間、予約方法、主な診療内容、アクセス情報などへスムーズに移動できる構成が求められます。
主に掲載したい情報は、次のとおりです。
- 医院名・診療科目
- クリニックの特徴
- 診療時間・休診日
- 予約・電話への導線
- 主な診療内容
- お知らせ
- 所在地・アクセス情報
すべてをトップページだけで詳しく説明する必要はありません。
概要を分かりやすく伝え、詳しい内容は各ページで確認できるようにすることが基本です。
② 医院案内
医院案内は、患者さんにクリニックの全体像を伝えるページです。
どのような施設なのか、どのような設備があるのか、どのような環境で診療を受けられるのかを紹介します。
掲載内容としては、次のようなものが考えられます。
- 医院概要
- 医院の理念・診療方針
- 院内紹介
- 医療設備紹介
- バリアフリー対応
- 駐車場などの施設情報
小規模なクリニックであれば、医院概要と院内写真を一つのページにまとめるだけでもよいでしょう。
一方、複数の検査室や特徴的な医療設備を備えている場合には、「院内・設備紹介」を独立させる方法もあります。
③ 医師紹介・院長あいさつ
患者さんにとって、どのような医師が診療を担当するのかは、受診先を検討する際の判断材料の一つです。
医師紹介では、経歴や資格だけでなく、診療に対する考え方や患者さんへのメッセージを伝えることができます。
主な掲載内容は、医師の氏名、経歴、資格、診療方針、写真などです。
院長一人で診療する場合は「院長紹介」、複数の医師が在籍する場合は「医師紹介」として整理する方法があります。
医院案内が「どのようなクリニックなのか」を伝えるページであるのに対し、医師紹介は「どのような医師が診療するのか」を伝えるページです。
それぞれの役割を分けることで、情報の重複を防ぎやすくなります。
なお、専門医資格などの掲載では、医療広告に関する規制を確認する必要があります。
④ 診療案内・診療内容
診療案内は、患者さんが「自分の症状を相談できるクリニックなのか」を判断するための重要なページです。
単に「内科」「皮膚科」「整形外科」と診療科目を掲載するだけでは、具体的に何を診てもらえるのか分からない場合があります。
例えば内科であれば、一般内科、生活習慣病、健康診断、予防接種などを整理して紹介する方法があります。
診療内容が多い場合は、内容ごとにページを分けることも検討しましょう。
ただし、すべての診療内容を独立ページにする必要はありません。
患者さんに詳しく説明する必要がある内容は独立させ、簡潔に説明できる内容はまとめる。
この考え方が基本になります。
⑤ 診療時間・アクセス
診療時間とアクセスは、受診を考えている患者さんが確認したい基本情報です。
診療時間は、曜日ごとの診療状況や休診日が一目で分かる表形式にすると便利です。
アクセスページには、所在地、地図、最寄り駅やバス停、駐車場の有無などを掲載します。
車での来院が多い地域では、駐車場の場所や台数、入口の位置などを詳しく案内することも有効です。
なお、診療時間と所在地はトップページにも掲載し、詳しいアクセスページへ移動できるようにすると使いやすいでしょう。
⑥ お知らせ
休診日、診療時間の変更、予防接種の案内など、患者さんに伝えたい最新情報を掲載するページです。
お知らせは、ホームページを公開した後も継続して更新することを想定して設計します。
重要なのは更新頻度そのものではなく、患者さんに必要な情報を正確に伝えることです。
過去の臨時休診情報などがいつまでも目立つ場所に残らないよう、掲載期間や整理方法も考えておきましょう。
3.「初診の方へ」は独立したページが必要?
クリニックのホームページでは、「初診の方へ」というページを設けている例も見られます。
初めて受診する患者さんにとって、予約方法や持参するもの、受付の流れなどが分かることは重要です。
ただし、初診に関する情報は必要でも、必ずしも独立ページにする必要はありません。
例えば、予約不要で一般的な保険診療を中心に行うクリニックであれば、トップページや診療案内に受付時間、予約の要否、持参するものなどを掲載する方法もあります。
一方、完全予約制のクリニックや、初診と再診で予約方法が異なるクリニック、検査前の準備が必要な専門クリニックなどでは、専用ページを設ける価値が高くなります。
患者さんが受診前に確認する事項が多いほど、情報を一つのページにまとめる意味が大きくなるからです。
重要なのは、ページを作ること自体ではなく、患者さんが受診前に必要な情報を確認できることです。
4.クリニックのホームページ構成例【基本サイトマップ】
ここでは、一般的なクリニックを想定したサイトマップの例を紹介します。
基本的なサイトマップ例
トップページ
- 医院案内
- 医院概要
- 院内紹介
- 医療設備紹介
- 医師紹介
- 院長あいさつ
- 経歴・資格
- 診療方針
- 診療案内
- 一般内科
- 生活習慣病
- 健康診断
- 予防接種
- 診療時間・アクセス
- 診療時間
- 所在地・交通案内
- 駐車場案内
- お知らせ
- 初診の方へ(必要に応じて)
- よくある質問(必要に応じて)
- プライバシーポリシー

この構成は、一般的な内科クリニックを想定した一例です。
下位項目も、すべて独立ページにするという意味ではありません。
例えば、医院概要、院内紹介、医療設備紹介は、一つの「医院案内」ページにまとめても構いません。
また、一般内科、生活習慣病、健康診断なども、情報量に応じて一つの診療案内ページにまとめることができます。
ページ数の多さよりも、必要な情報が整理されていることが重要です。
5.クリニックの特徴に合わせた2つのサイトマップ構成
ここからは、実際にホームページを設計する際の考え方を、2つのパターンに分けて紹介します。
パターンA|一般的な地域密着型クリニック
一般内科などを中心に、地域の患者さんを幅広く診療するクリニックでは、シンプルで分かりやすい構成が基本になります。
例えば、次のようなサイトマップです。
トップページ
- 医院案内
- 院長紹介
- 診療案内
- 一般内科
- 生活習慣病
- 健康診断・予防接種
- 診療時間・アクセス
- お知らせ
この構成では、診療内容を一つのページにまとめ、必要に応じてページ内の見出しで分類する方法も考えられます。
患者さんが主に確認したいのは、どのような症状を診てもらえるのか、診療時間はいつか、予約が必要なのか、どこにあるのか、といった情報です。
そのため、必要以上に階層を深くせず、主要な情報へ短い操作でアクセスできる構成が適しています。
また、ホームページ公開後の管理という点でも、ページ数が比較的少なければ情報を更新しやすくなります。
パターンB|専門外来・検査が充実したクリニック
一方、呼吸器内科や消化器内科、循環器内科などで複数の専門外来や検査を提供している場合は、診療内容を詳しく整理する構成が考えられます。
例えば、次のようなサイトマップです。
トップページ
- 医院案内
- 医院概要
- 院内・設備紹介
- 医師紹介
- 診療案内
- 一般内科
- 呼吸器外来
- 睡眠時無呼吸症候群
- 生活習慣病
- 検査案内
- 呼吸機能検査
- 睡眠時無呼吸症候群の検査
- 初診の方へ
- 予約方法
- 受診の流れ
- 診療時間・アクセス
- お知らせ
- よくある質問
この構成では、専門外来や検査の内容ごとにページを設けることで、患者さんが自分の症状や受診目的に合う情報を探しやすくなります。
例えば、睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい患者さんが、一般内科の説明を長く読み進めなくても、該当するページへ直接移動できる構成です。
ただし、専門外来や検査が多いからといって、すべてを独立させる必要はありません。
ページを分ける判断基準は、患者さんがその内容を個別に調べる必要があるか、十分な説明を用意できるか、という点です。
2つの構成を比較すると
| 比較項目 | 地域密着型 | 専門診療型 |
|---|---|---|
| 基本方針 | シンプルで分かりやすい構成 | 診療内容を体系的に整理 |
| 診療案内 | 一つのページにまとめる方法も有効 | 専門外来ごとの独立ページを検討 |
| 検査案内 | 診療案内内で説明する場合もある | 検査別ページを設ける場合がある |
| 初診案内 | 必要に応じて掲載 | 予約や検査準備が複雑なら独立 |
| 重視すること | 基本情報へのアクセス | 専門情報の探しやすさ |
どちらの構成が優れているというわけではありません。
自院の診療内容と患者さんの利用目的に合っていることが、適切なサイトマップの条件です。
6.実際のクリニックホームページから学ぶ構成の工夫
ここまで紹介したサイトマップの考え方は、実際のクリニックのホームページを見ると、さらに理解しやすくなります。
CLINICA WEBに掲載している事例から、ページ構成や情報の整理方法が参考になる3つのクリニックを紹介します。
① しらはた内科 呼吸器・いびき無呼吸クリニック|埼玉県

専門外来ごとに情報を整理した構成
埼玉県さいたま市中央区にある、呼吸器内科を中心としたクリニックです。
CLINICA WEBの掲載事例では、「呼吸器外来」「睡眠時無呼吸外来」「生活習慣病外来」「アレルギー外来」など、専門外来ごとに情報を整理している点を紹介しています。
特に睡眠時無呼吸外来では、症状や検査方法、治療内容などについて詳しく説明されており、患者さんが自分の関心に合わせて情報を探せる構成です。
また、Web予約やWeb問診への導線、院内紹介なども用意されており、診療内容の確認から受診準備までを考えた情報設計が参考になります。
一つの診療案内ページにすべてを詰め込むのではなく、専門外来ごとにページを整理する方法を検討しているクリニックにとって、参考になる事例です。
参考にしたいポイント
- 専門外来ごとに情報を整理する
- 症状や検査内容を詳しく説明する
- 診療案内から予約・受診準備へつなげる
▶ しらはた内科 呼吸器・いびき無呼吸クリニックのホームページ事例を見る
② 新須磨透析クリニック|兵庫県

専門クリニックにおけるシンプルな情報構成
兵庫県神戸市須磨区にある、血液透析を専門とするクリニックです。
CLINICA WEBの掲載事例では、「クリニック案内」「患者様へ」「アクセス」「採用情報」など、必要な情報をシンプルに整理したメニュー構成を紹介しています。
透析医療では、継続して通院する患者さんに向けて、施設の情報や通院方法などを分かりやすく伝えることが重要です。
同院の掲載事例では、医療機関としての理念や医療連携体制に加え、交通アクセスや駐車場などの情報が整理されている点も取り上げています。
専門的な診療を提供しているからといって、必ずしも複雑なサイトマップが必要なわけではありません。
必要な情報を絞り込み、分かりやすく配置する考え方が参考になります。
参考にしたいポイント
- 専門性をシンプルに伝える
- 通院に必要な情報を整理する
- ページ構成を必要以上に複雑にしない
③ おおや内科ハートクリニック|大阪府

専門性と一般診療の両方を伝える構成
大阪市城東区にある、内科・循環器内科クリニックです。
CLINICA WEBの掲載事例では、循環器内科の専門性を前面に打ち出しながら、地域のかかりつけ医として一般内科にも対応していることが伝わる構成を紹介しています。
診療内容や院長紹介、アクセス情報などが整理されており、Web予約への導線も分かりやすい点が特徴です。
専門性の高い診療と一般的な内科診療の両方を提供するクリニックでは、ホームページ上で何を中心に伝えるかが重要になります。
専門的な診療内容を詳しく紹介しながら、一般内科の患者さんにも相談できる医院であることが伝わる情報設計が参考になります。
参考にしたいポイント
- 専門診療と一般診療の役割を整理する
- クリニックの特徴が伝わる情報を優先する
- 診療内容の説明と予約導線を両立させる
事例から分かること
これらのホームページ事例から分かるのは、診療内容やクリニックの特徴に合わせて、情報の見せ方を工夫できるということです。
専門外来を詳しく紹介する構成もあれば、必要な情報をシンプルにまとめる構成もあります。
ホームページのページ構成には、すべてのクリニックに共通する唯一の正解があるわけではありません。
自院と診療内容が近いクリニックの事例を参考にしながら、必要なページを考えていくことが大切です。
7.診療科によって必要なページは異なる
基本的なサイトマップを考えたら、次は診療科ごとの特徴を反映させます。
内科の場合
内科では、一般内科、生活習慣病、健康診断、予防接種など、診療内容が幅広くなる傾向があります。
対応する症状や診療内容を整理し、患者さんが自分の受診目的に合う情報を見つけやすくすることが重要です。
小児科の場合
小児科では、保護者が情報を探すことを想定した構成が求められます。
一般診療に加えて、予防接種、乳幼児健診、発熱時の受診案内などが重要になります。
予約方法や持参するものなど、受診前の確認事項も分かりやすく整理しましょう。
皮膚科の場合
皮膚科では、湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、水虫など、症状別の診療案内が役立つ場合があります。
美容皮膚科も扱う場合には、保険診療と自由診療の違いを分かりやすく説明することが重要です。
自由診療に関する情報の掲載では、医療広告に関する規制にも注意が必要です。
整形外科の場合
整形外科では、腰痛、膝の痛み、肩の痛み、スポーツ障害、骨粗しょう症、リハビリテーションなど、部位や症状から情報を探せる構成が考えられます。
リハビリテーションの実施内容や予約方法が一般診療と異なる場合は、別ページで説明することも有効です。
診療科ごとの特性を踏まえて構成を考えることで、患者さんにとって必要な情報を見つけやすいホームページを目指せます。
8.SEOを意識したサイトマップの作り方
クリニックのホームページでは、患者さんの使いやすさに加えて、検索エンジンが各ページの内容を理解しやすい構成を意識することも重要です。
ページごとのテーマを明確にする
例えば、「診療案内」という一つのページにすべての診療内容を掲載する方法もあります。
一方、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群など、それぞれに十分な説明が必要な場合は、個別ページを設けることで情報を詳しく整理できます。
ただし、ページを分ければ必ず検索順位が上がるわけではありません。
患者さんの疑問に答えられる内容があり、独立したページとしての必要性があるかを基準に判断しましょう。
ページタイトルを具体的にする
検索結果に表示されるページタイトルは、内容が分かる表現にすることが大切です。
例えば、単に「診療案内」とするよりも、「一般内科の診療案内|〇〇クリニック」のように、ページの主題と医院名が分かるタイトルが考えられます。
地域名や診療科名を不自然に繰り返す必要はありません。
患者さんが内容を理解できる自然なタイトルを心がけましょう。
関連ページを内部リンクでつなぐ
ホームページ内の関連ページを適切につなぐことも重要です。
例えば、トップページから生活習慣病の診療案内へ、診療案内から初診案内へ、初診案内から予約ページへ移動できる構成です。
このような内部リンクは、患者さんが必要な情報を探す助けになります。
また、検索エンジンがホームページ内のページ同士の関係を把握するうえでも役立ちます。
ページを増やすことを目的にしない
SEOを意識するあまり、似たような内容のページを大量に作成することはおすすめできません。
重要なのはページ数ではなく、それぞれのページが患者さんにとって独自の役割を持っていることです。
情報量に応じてページを分けるという考え方が基本になります。
9.クリニックのホームページは何ページ必要?
すべてのクリニックに共通する適切なページ数が決まっているわけではありません。
例えば、一般的な診療を中心としたクリニックであれば、トップページ、医院案内、医師紹介、診療案内、診療時間・アクセス、お知らせなど、比較的シンプルな構成でも必要な情報を伝えられます。
一方、複数の診療科や専門外来、自由診療などを扱う場合は、情報量に応じてページ数が増えることも自然です。
制作を始める前に、次の3点を整理してみましょう。
- 患者さんに必ず伝える必要がある情報
- 詳しい説明が必要な診療内容
- 公開後に継続して更新する情報
この3つを整理すると、必要なページと、まとめても問題ないページが見えてきます。
最初からページ数を決めるのではなく、必要な情報を整理した結果としてページ数が決まる。
この順番で考えることが大切です。
10.ホームページ制作でよくある構成上の失敗
医院案内と医師紹介の内容が重複している
医院案内にも医師紹介にも同じ診療方針や院長あいさつが長く掲載されていると、それぞれのページの役割が曖昧になります。
医院案内では施設や医院全体の特徴を、医師紹介では担当医師の経歴や診療への考え方を中心に整理するとよいでしょう。
情報が複数のページに分散している
予約方法がトップページ、診療案内、お知らせに分散し、それぞれで説明が異なっていると、患者さんが正しい情報を判断しにくくなります。
重要な情報は管理する場所を明確にし、必要に応じて関連ページからリンクしましょう。
ページ名だけでは内容が分からない
「ご案内」「サービス」「その他」といった抽象的なメニュー名では、どのページに何が書かれているか伝わりにくいことがあります。
「医院案内」「診療案内」「医師紹介」「診療時間・アクセス」など、内容を想像しやすい名称を使うことが大切です。
スマートフォンで必要な情報が探しにくい
パソコンでは分かりやすくても、スマートフォンではメニューが複雑になったり、予約ボタンが見つけにくくなったりする場合があります。
サイトマップを考える段階から、スマートフォンでの利用も想定しましょう。
ページを細かく分けすぎている
診療内容を細かく分類しすぎると、患者さんがどのページを見ればよいのか迷ってしまう場合があります。
似た内容のページが増えることで、公開後の更新作業も複雑になります。
ページを独立させる必要があるのか、既存ページ内の見出しで説明できるのかを検討しましょう。
11.ホームページ制作前のチェックリスト
制作会社との打ち合わせや、自院でのホームページ制作に向けて、次の項目を確認してみましょう。
- 診療科目と主な診療内容が整理されている
- 医院案内に掲載する基本情報を把握している
- 医師紹介に掲載する経歴・資格・診療方針を整理している
- 診療内容ごとに独立したページが必要か検討している
- 初診向けの情報をどこに掲載するか決めている
- 予約方法や受付方法が明確になっている
- 診療時間・所在地・アクセス情報を整理している
- サイトマップの階層が複雑になりすぎていない
- ページごとの役割が重複していない
- 関連ページ同士を内部リンクでつなげる構成になっている
- 公開後に更新するページを決めている
- スマートフォンでの見やすさを確認する予定がある
- 医療広告に関する規制を確認する体制がある
事前に整理しておくことで、制作途中の手戻りを減らしやすくなります。
12.まとめ|クリニックに合ったサイトマップが、使いやすいホームページの第一歩
クリニックのホームページ制作では、トップページ、医院案内、医師紹介、診療案内、診療時間・アクセス、お知らせなど、基本的なページを整えることが第一歩です。
しかし、本当に重要なのは、ページをそろえること自体ではありません。
患者さんが知りたい情報を見つけられること、自分の症状を相談できるか判断できること、そして受診までの流れが分かることです。
一般的な地域密着型のクリニックであれば、シンプルな構成が適している場合があります。
一方、専門外来や検査が充実しているクリニックでは、診療内容を整理して個別ページを設けることが有効な場合もあります。
また、「初診の方へ」などのページも、必ず独立させる必要はありません。診療内容や予約方法に応じて、適切な掲載方法を選ぶことが大切です。
ホームページを新しく制作するときも、既存サイトをリニューアルするときも、まずは自院に必要な情報を整理し、サイトマップを考えてみてはいかがでしょうか。
CLINICA WEBでは、全国のクリニックのホームページ事例を診療科別・テーマ別に紹介しています。
実際のホームページで医院案内や診療案内、医師紹介、予約導線などがどのように構成されているのか、ぜひ参考にしてみてください。









